脊椎炎と診断されるまで①
コロナの感染者が増えていく中、2021年の1月末に大学2年生の最後の授業が終わった。
オンライン授業にも慣れ、気づけば提出期間前には課題もほぼ終わっていた。
パソコンと夜遅くまで向き合い、椅子に座りっぱなしの日々が終わった。
やっと春休みが始まる。そう思っていられるのはほんの数日だった。
椅子に座りっぱなしだったことから背中に痛みを感じていたが、ほぼ筋肉痛のような痛みだったため、特に何とも思わなかった。
初めて病院を診察したのは、痛みが一週間たっても治らなかったことから何かおかしいと思ったことからだった
遠方に住んでいる父親に相談し、病院で診てもらうことになった。
この時の診断結果は
「ただの筋肉の凝り」
この時は「たかが筋肉の凝りで私は病院に行ったんか!!!」なんて思った。
X線をとったら特に問題もなく、動かしたときに痛いのは運動不足だといわれ、やっぱりリモートのせいか。そんな軽い気持ちだった。
痛み止めと筋肉を和らげる薬も処方され、私はそれを飲んだが、症状はよくなるどころか悪化していた。
背中だけではなく、その痛みはみぞおちあたりにも響くようになった。
腹筋をしたときに、お腹が張っているような痛さで、日に日に夜も眠れず、動けなくもなった。
そんなある日の朝、私は本当に痛みで動けなくなり、救急車を呼ぶかを悩んだ。
しかし、自分では大げさだと思い、うめきながらその日は二度寝をして、痛みから逃げた。結局起きたのはお昼過ぎで、とても後悔した。
この時、私の背中の痛みは朝ほどひどくなく、思い込みかなんて思っていた。
救急車を呼ぶか悩んでパニックになり、父親に鬼電して申し訳なかった。
しかし、これがただ事ではないと判明するのは、症状が出てから一カ月半後。
ちゃんと病気と向き合うまで、一カ月半。