脊椎炎と診断されるまで②

何週間か開いたが、やはり痛みは増すばかりだった。

さすがにおかしいと思った私は、違う病院に行ったほうが早くことが明るみに出ると思い、整形外科内科の病院に行くことにした。

 

話を何度聞いてもらっても、どうも該当する病気がなく、どんどん謎が深まるばかりだった。

前の病院ではX-線は正常で何もなく、むしろきれいな背骨だとほめられた。

最終的に至った結果は肝臓に問題があることだった。肝臓に異常があると、このように背中に痛みが出ることがあるらしい。私はこれと共に右あばらの下のほうにも少し痛みがあり、これも一つ肝臓を疑うきっかけとなった。

 

結局、その日は採血をして、二日後に結果を聞きに来るよう言われた。

 

そのあいだもその前も、私はいろいろな可能性を疑った。

十二指腸潰瘍、胃潰瘍、がん、下手すれば性病。正直性病がこの中で怖かった。

 

肝臓を疑う理由はよくわかる。大学生ならわかるが、やっぱり飲み会は多い。

ひとり暮らしをしているが、家族関係もぐちゃぐちゃで、二十歳になってからは酒におぼれていた時期があった。

そして性病を疑った理由もある。いろいろぐちゃぐちゃになり、自分を見失っていた数カ月の空白の時間が私にはある。出会い系に登録し、マッチ人たちと一夜を過ごひて現実逃避をしていた時期があった。今だからこそなぜそのようなことになってしまったかはわからないが、性病のリスクは全然ある。右あばらにも痛みがあることから、進行しすぎたクラミジア感染症を疑った。この時点では、ボロボロの生活を卒業して2カ月たっていたので、十分可能性はあった。

 

このような不安があったことから私は不謹慎ながらも、肝臓であってほしかった。

あとシンプルに原因を知りたかった。早く痛みから解放されたくて仕方がなかった。

 

結局、違った。

 

分かったことは、基準値よりCRP数値(炎症反応)が少し高いくらいだったが、ふつうはここまでの痛みを伴う数字ではないそうだ。

結局原因が分からなかったことから、炎症を収める痛み止めをもらった。本当に辛いときだけ飲むよう言われるが、結局薬は毎日飲む羽目になってしまっているくらい痛みは出ていた。

 

ちゃんと病気と向き合うまで2週間。